転倒のリスクがある状況とは?
更新日:
2023/06/12

転倒のリスクがある状況とは?

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自宅での転倒

高齢者は筋力や視力が衰えており、些細なことで転倒してしまいます。高齢者には高齢者ならではの転倒の原因があることを知っておかなければなりません。自宅での転倒リスクを減らすためには、転倒しやすい状況やタイミングについて理解を深める必要があります。これは、介護士として働く際にも役立つ知識です。

転倒はどこでも起こり得る

高齢者の日常生活には様々な転倒リスクが潜んでいます。消費者庁が発表したデータによると、「浴室・脱衣所」「庭」「駐車場」「ベッド・布団」「玄関」「階段」など、普段生活を送る上で必ず使用する場所で多くの転倒事故が発生していることが判明しています。また、「トイレ」「廊下」「台所」「居間」「ベランダ」などでも転倒事故が発生しています。つまり、自宅のどこにいても転倒リスクがあるということです。

転倒しやすいタイミング

高齢者が転倒しやすいタイミングとしてまず挙げられるのが、体調が優れない時です。高齢者の体調は日々異なるため、調子の悪い時や疲れている時などは、転倒に注意しなければなりません。体調が優れないと身体を支える力がいつもより弱くなり、転倒につながります。
また、薬を服用した直後も注意しなければなりません。血圧を下げる薬や睡眠剤などは、判断力を鈍らせるリスクがあります。そのため、咄嗟に身体が反応せず転倒してしまいます。足元のふらつきなど、転倒リスクを高める副作用のある薬を服用する際は、本人だけでなく周囲も十分に配慮しましょう。
朝の起床時や夜間のトイレなども転倒リスクが高いタイミングです。身体が硬直しており、スムーズに関節や筋肉を動かせません。そのため、ベッドから立ち上がる際に転倒してしまいます。長時間同じ姿勢を保っており、そこから動き出す際も注意しなければなりません。特に転倒リスクの高い状況なので、転倒時の怪我予防に役立つ衝撃吸収マットの使用がおすすめです。

普段の動作

急いでいる時や慌てている時も転倒リスクが高くなります。電話に出る時やトイレに行く時は注意しなければなりません。また、片足で立つ姿勢は非常に危険です。例えば、「靴を脱ぐ」「着替える」などの動作は片足になりやすいので注意が必要です。短時間であっても、片足で身体を支える瞬間にバランスを崩し、転倒してしまいます。
何らかの動作をしながら歩行をするのも危険です。電話をしながら、上着を着ながらなどの、いわゆる「ながら歩き」はできるだけ避けましょう。

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